2013年12月29日日曜日

詳細不明・・・赤レンガ巡礼【55-3-2】

2013年8月16日。
五島列島巡礼最後もカトリックの教会堂・・・のつもりでしたが、予定していた井持浦教会が1988年に建て直されたコンクリート造りで、外壁はレンガ模様の外装材が貼られているだけという事に前日になって気がつきました。
ならばもう訪ねるべき所は無く、後は観光するのみと思って大瀬崎灯台へ向かったのですが、意外な事にその先に予定外のレンガ物件がありました。


玉之浦の入江から灯台付近へ向かって続く山道が尽きる所に駐車スペースがあるのですが、その傍らにこの謎の物件が佇んでいます。
そう大きくない物件ですが、何やら曰くありげな雰囲気が漂っていますね。
残念ながらこれが何なのかはわかっていませんが、かつてこの地に旧日本軍(海軍)の通信施設があったそうですから、もしかしたらその遺構なのかもしれません。
我が国本土から遠く離れた西の果て、現在自分の知る限りではこれが国内最西端のレンガ物件でございます。


【名称】詳細不明
【住所】長崎県五島市玉之浦町玉之浦
【建築年代】不明
【訪問日】2013年8月16日


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2013年12月25日水曜日

堂崎教会・・・赤レンガ巡礼【55-3-1】

2013年8月16日。
福江島2日目は先ず前日逆光のため順番を後回しにした堂崎教会へ向かいました。


福江島北東部の海岸線は入江が大きく入り組んだ複雑な形をしていますが、そんな入江に沿った道が尽きた先に堂崎教会は建っています。
例によってこれも鉄川与助が携わった物件で、赤レンガの教会としては野崎島にある旧野首教会に次いで2番目に古い教会との事です。
周りは山と海に囲まれた小さな集落で、朝の爽やかな時間帯に訪ねたから余計そう思うのかもしれませんが、今回訪ねた五島列島の教会の中では最も雰囲気のいい所だと感じました。
ところで今回度々名前が挙がる鉄川与助ですが、数多くのカトリック教会に携わっておきながら、自身は生涯仏教徒であったというから不思議です。
それと補足ですが、4番目の写真だけは前日に撮りました。


【名称】堂崎教会
【住所】長崎県五島市奥浦町
【建築年代】1908年
【訪問日】2013年8月16日


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2013年12月24日火曜日

楠原教会・・・赤レンガ巡礼【55-2-4】

2013年8月15日。
福見教会を訪ねた後は、奈良尾港からフェリーに乗り福江島に渡りました。
福江島は五島列島最大の島で、かつては1市4町で構成されていましたが、平成の大合併により現在は(近隣の島も含めて)全域が五島市となっています。


楠原教会。
件の鉄川与助が携わったカトリックの教会堂。
前々回紹介した青砂ヶ浦教会の2年後に建てられており、彼にとっては比較的初期の物件の内のひとつです。
意匠的には同時期の他の物件と似通っていますが、それらと比べるとやや地味な印象を受けるのは何故でしょうか。
因みに福江島上陸後はまず堂崎教会へ向かったのですが、あまりにも強烈な逆光だったので順番を入れ替えて先にこちらを訪ねました。


【名称】楠原教会
【住所】長崎県五島市岐宿町楠原
【建築年代】1912年
【訪問日】2013年8月15日


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2013年12月22日日曜日

福見教会・・・赤レンガ巡礼【55-2-3】

2013年8月15日。
中通島最後もカトリックの教会堂です。
赤レンガ巡礼を始めて4年になりますが、これほど立て続けに教会を巡るのは珍しく、これぞまさしく巡礼・・・は言い過ぎにしても、多少はそれらしい気分になったのは確かです。


福見教会。
中通島南部の小さくて静かな集落に佇むカトリックの教会堂。
あの鉄川与助は関わっていないようで、前回や前々回と比べてやや素朴な印象を受けるのはそのせいでしょうか。
因みにそんな素朴な天主堂も、今年でちょうど献堂100周年との事でございます。


【名称】福見教会
【住所】長崎県新上五島町岩瀬浦郷
【建築年代】1913年
【訪問日】2013年8月15日


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2013年12月21日土曜日

青砂ヶ浦教会・・・赤レンガ巡礼【55-2-2】

2013年8月15日。
中通島2件目もカトリックの教会堂です。


青砂ヶ浦教会。
前回同様、鉄川与助が手掛けた物件。
彼の経歴の中では比較的初期の物件で、前回紹介した大曽教会が建てられる6年前に完成しています。
因みに訪ねた時が丁度朝のミサの時間だったらしく、多くの信者さんの車で駐車スペースが満杯になっておりました。
またこの教会は正面が西を向いているため、撮影するなら午後の方がいいかもしれません。


【名称】青砂ヶ浦教会
【住所】長崎県新上五島町奈摩郷
【建築年代】1910年
【訪問日】2013年8月15日

重要文化財


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2013年12月18日水曜日

大曽教会・・・赤レンガ巡礼【55-2-1】

2013年8月15日。
念願叶ってついに五島列島へ上陸です。
前夜博多港からフェリーに乗り早朝の青方港へ。
まずは中通島の物件から訪ねました。


大曽教会。
青方港から程近い海辺の高台に建つカトリックの教会堂。
九州各地の教会建築を手がけた事で有名な鉄川与助が、大正初期に設計施工した物件でございます。
因みにその鉄川与助はこの中通島の出身だとか。
詳細は説明板をご覧ください。


【名称】大曽教会
【住所】長崎県新上五島町青方郷
【建築年代】1916年
【訪問日】2013年8月15日


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2013年12月16日月曜日

日本化薬厚狭工場・・・赤レンガ巡礼【55-1】

2013年8月14日。
前回の巡礼から1ヶ月弱。
今年の盆休みは長崎の五島列島を巡礼しました。
が、その前に往路の途中で立ち寄った山口県の物件です。
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と、ここで写真へと続きたいとこですが、その前に報告があります。
実は・・・前回に引き続き今回もやってしまってました。
そう、写真を見て今頃になってもう1棟あった事に気付くパターン(笑)
とりあえず言い訳は省きますが、3枚目の一際粗い写真がその「もう1棟」です。


日本化薬厚狭工場。
敷地奥の物件を遠くから撮っているので少々粗い写真ばかりですが、何はともあれ二つのレンガ棟が確認できます。
残念ながら建築年代等の情報は持ち合わせていませんが、恐らくこの工場が操業を開始した1917年には既に存在していたのではないでしょうか。


【名称】日本化薬厚狭工場
【住所】山口県山陽小野田市郡
【建築年代】1917年?
【訪問日】2013年8月14日


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2013年12月15日日曜日

中央印刷・・・赤レンガ巡礼【54-2-6】

2013年7月28日。
上田市から一気に山を越え、この巡礼最後は岡谷市に立ち寄りました。


中央印刷社屋。
赤レンガと言うには多少無理がありますが、これはこれで明治末期に建てられた貴重な近代化遺産であります。
文化庁のデータによると、元々は「日本を代表する製糸業者であった片倉組の本社屋」で、見た目とは裏腹に躯体は木造でできているそうでございます。
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と、これでこの巡礼を締め括るつもりでしたが・・・改めて写真を見ていてある事に気付きました。


不覚にも当日は気付きませんでしたが、なんと社屋の向こうにレンガ棟があるではありませんか!
それも正真正銘のレンガ物件が。
それにしても、何故気付かなかったのでしょうか・・・。
注意力が足りなかったのは確かです。
それと・・・時間に追われていたので、気持ちに余裕が無かったのかもしれません。
いずれにしても、そういう理由でレンガ棟だけを狙った写真はありません。
仕方がないので、社屋を撮った写真の一部を強引に拡大しましたが・・・さすがに無理があって、ご覧の通り随分粗い写真になってしまいました(笑)


【名称】中央印刷社屋/旧片倉組事務所及びレンガ棟
【住所】長野県岡谷市川岸上
【建築年代】1910年(レンガ棟は不明)
【訪問日】2013年7月28日

登録有形文化財(社屋のみ)


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2013年12月12日木曜日

信州大学繊維学部資料館・・・赤レンガ巡礼【54-2-5】

2013年7月28日。
上田市内の物件をもう一つ。


信州大学繊維学部資料館。
この前日にも長野市内の信州大学を訪れていますが、今回は上田市にある繊維学部です。
明治末期に繭を保管するための倉庫として建てられた物で、現在は同学部の資料館として公開されております。
因みにこれの建築年代ですが、文化庁のデータでは1910年とされているのに対し、大学のHPには1911年とあります。
はたしてどちらが正しいのでしょうか?


【名称】信州大学繊維学部資料館/旧上田蚕糸専門学校貯繭庫
【住所】長野県上田市常田
【建築年代】1910年?
【訪問日】2013年7月28日

登録有形文化財


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2013年12月11日水曜日

染谷浄水場・・・赤レンガ巡礼【54-2-4】

2013年7月28日。
小諸市から上田市へ。
鉄道関連が三回続いた後は水道関連施設です。


染谷浄水場から南西方向へ斜面を下った先に建つレンガタイル物件。
小さくて地味な物件ですが、白いアクセントが程よく効いて良い感じです。
これが浄水場の施設である事以外何もわかりませんが、地中から激しく水が流れる音が響いていたので、もしかしたらこの中に流量計があるのかもしれません。


【名称】染谷浄水場
【住所】長野県上田市材木町
【建築年代】1923年?
【訪問日】2013年7月28日


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2013年12月9日月曜日

小諸駅ランプ小屋・・・赤レンガ巡礼【54-2-3】

2013年7月28日。
碓氷峠を越えて、巡礼は再び長野県に戻ってきました。


小諸駅ランプ小屋。
別に狙った訳ではありませんが、前々回から3回続けて信越線関連の物件です。
詳細は説明板にて。
ただ、この説明板・・・よ~く見たらちょっと変ですね。
一番上に「明治42年建築」とあるにもかかわらず、一番下の「明治41年の小諸駅」と書かれた写真にこのランプ小屋がハッキリ写っています。
これはどういう事でしょうか?
恐らく「明治42年建築」というのが間違いで、実際はもっと以前からあったのでしょう。
それにしてもこの説明板を設置する際、誰もこの矛盾に気がつかなかったのでしょうか?


【名称】小諸駅ランプ小屋
【住所】長野県小諸市相生町
【建築年代】不明
【訪問日】2013年7月28日


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2013年12月7日土曜日

碓氷第三橋梁・・・赤レンガ巡礼【54-2-2】

2013年7月28日。
旧丸山変電所を訪ねた後は、必然的にここを訪ねる事になります。


碓井第三橋梁。
超が付くくらい有名物件なので、説明の必要はありませんね。
巡礼的には対象外の物件ですが、さすがにここをスルーするわけにはいきません。
とは言えこういった構造物はあくまで対象外なので、周辺にある他の橋梁や隧道等はパスさせていただきました。
因みに前回に引き続き、これも重要文化財に指定されています。


【名称】碓氷第三橋梁
【住所】群馬県安中市松井田町坂本
【建築年代】1893年
【訪問日】2013年7月28日

重要文化財


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旧丸山変電所・・・赤レンガ巡礼【54-2-1】

2013年7月28日。
前回の物件の翌日、巡礼は一気に群馬県安中市へ飛びます。


旧丸山変電所。
今更説明の必要がないくらい有名物件ですが、念願かなってこの日初めて訪れる事ができました。
かつて信越線に電気を供給していた変電施設で、蓄電池室と機械室の2棟で構成されております。
詳細は説明板を見ていただけばわかりますが、当ブログでは久々の重要文化財でございます。


【名称】旧丸山変電所蓄電池室及び機械室
【住所】群馬県安中市松井田町横川
【建築年代】1912年
【訪問日】2013年7月28日

重要文化財(蓄電池室)
重要文化財(機械室)


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